プロダクト戦略を考える上で気をつけてる情報収集法

プロダクト戦略を考える上で気をつけてる情報収集法

もともと社内の新人に見せるように作ったものだが社内以外でも応用できるなと思ってブログにも書くことにした。自分がプロダクトの戦略を考える上で意識している情報収集方法をまとめてみました。もちろんひとつの考え方でむしろもっとこうした方がいいよというのがあったらどんどん意見いってほしい。

なぜ情報収集が大切か

基本的に意思決定の際に

  • 情報収集
  • 施策立案
  • 選択
  • 実行

を意識しています。大抵の人は他の人がやっている行動をしていて情報収集や、施策を自分で作る所をしない。網羅的に情報を集め網羅的に施策案を出し、それらを吟味していく作業というのは実はなかなかされていないんじゃないかという印象。でも選択肢のどれかを選ぶのは実はそこまで差がつかないと考えていて、ちゃんとした情報があれば誰でもそりゃそうだよねってことが大半です。(ただ政治的な理由でできない場合はある)そのためどんな情報をどの速度で得るか、そしてその情報からどういう施策をだすかが良い意思決定には最も重要であるというのが個人的な最も基本となる意思決定の考え方です。

情報を点で捉えず線で捉えよう

なにかの情報を見た時その情報をそのまま捉えるだけでなくそこから2手3手先を読むようにしている。2流は情報を点でしか捉えられず、1流はそこから2手、3手先を読んで線で情報を捉える。超一流は数パターンの2手、3手先を読んで立体的にものを見れる。訓練としては企業ごとにニュースを並べるというのがオススメ。それをすると一つのニュースをみて次どんな手をうつかのパターンを覚えることができる。

具体的な情報収集の方法

英語の一次情報を見るように

日本のIT業界は基本的にアメリカのパクリなのでアメリカのIT情報を英語で取っていれば予測できる。(最近だと中国もだが)一歩早く把握するために1つのメディアでいいから(techcrunchとかミーハーどころでいい)フォローしておくとよいかも。

海外のIT企業をcrunchbaseで見る癖をつけよう

https://www.crunchbase.com/

ここで資金調達の情報を中心に企業ごとにニュースを見れる。

IRをチェックしよう

調査対象が上場企業ならIRを見よう。

スタートアップをなめるな

IT系はつねにスタートアップの脅威を考えていないとすぐに抜かれる。しかし、スタートアップの情報は意識しないと取れない。おすすめはwantedlyを定期的に見る。wantedlyを見ればスタートアップの求人情報が見れ、求人は会社が将来やりたい事の要約である。ここを追っていれば予測ができる。

本よりSNS

本より優秀な人のSNSを見よう。anypayの木村さんは神。

https://twitter.com/taiga__
https://twitter.com/ashikagunso
https://twitter.com/ariyasu
https://twitter.com/pengin_two
https://twitter.com/santamariaHORI
https://www.facebook.com/hkunimitsu?fref=ts
https://twitter.com/ka2aki86
https://twitter.com/usksato
https://twitter.com/shinzizm2
https://twitter.com/ari_kou

本ではなく自分で調べる、研究するのが最速

本で学ぶことは半年以上前の事象であることが多い。つまり自分で日夜研究している人と本でしか物事を研究しない人では半年以上差がつく。そのためニュースやプロダクトの数字などで常に自分で研究するようにするとよいかも。逆に自分のプロ領域で本ではじめて知ることが多い場合、恥ずかしく思わないといけない。本を読んでいや知っとるわい!となるのが理想。

推薦図書

  • プロフィット
    • toBの交渉をする際にまず気をつけたいのがその会社が何を利益にしている会社なのかということ。そこを見誤ると交渉が平行線になる。この本を読めば大抵の会社のビジネスモデルを網羅できる。
  • 起業のファイナンス
    • 上にも書いたようにスタートアップを中心に競合他社の動きには常に気を使わないといけない。株主情報やファイナンスの情報は長期的な戦略をよく表しているのでファイナンスの知識を網羅し、IR、株主比率などを見れば違った見方ができる。
  • ポール・グレアムのエッセイ
    • IT企業にいるなら読んでいないと恥ずかしいやつ。ポール・グレアムの考え方でセールスについての考え方は特に参考になる。営業経験や小売経験があるとどの商材にどれくらい人が金を払い、どんな表情でどれくらい考えるかが分かる。セールスに行き、顧客の表情を見る経営者、プロマネは非常にその辺のセンスが鋭敏。
  • なぜ日本は〈メディアミックスする国〉なのか
    • 製作委員会がメディアミックスに及ぼす影響についてよくまとめられている。マンガアプリは今後どうアニメ化、映画化させるかが非常に重要な産業なのでこの辺の仕組みは勉強しよう。

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