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とあるアプリのプロダクトマネージャーの雑記

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カテゴリー: webサービスについて (2ページ / 2ページ)

プロダクト戦略を考える上で気をつけてる情報収集法

もともと社内の新人に見せるように作ったものだが社内以外でも応用できるなと思ってブログにも書くことにした。自分がプロダクトの戦略を考える上で意識している情報収集方法をまとめてみました。もちろんひとつの考え方でむしろもっとこうした方がいいよというのがあったらどんどん意見いってほしい。

なぜ情報収集が大切か

基本的に意思決定の際に

  • 情報収集
  • 施策立案
  • 選択
  • 実行

を意識しています。大抵の人は他の人がやっている行動をしていて情報収集や、施策を自分で作る所をしない。網羅的に情報を集め網羅的に施策案を出し、それらを吟味していく作業というのは実はなかなかされていないんじゃないかという印象。でも選択肢のどれかを選ぶのは実はそこまで差がつかないと考えていて、ちゃんとした情報があれば誰でもそりゃそうだよねってことが大半です。(ただ政治的な理由でできない場合はある)そのためどんな情報をどの速度で得るか、そしてその情報からどういう施策をだすかが良い意思決定には最も重要であるというのが個人的な最も基本となる意思決定の考え方です。

情報を点で捉えず線で捉えよう

なにかの情報を見た時その情報をそのまま捉えるだけでなくそこから2手3手先を読むようにしている。2流は情報を点でしか捉えられず、1流はそこから2手、3手先を読んで線で情報を捉える。超一流は数パターンの2手、3手先を読んで立体的にものを見れる。訓練としては企業ごとにニュースを並べるというのがオススメ。それをすると一つのニュースをみて次どんな手をうつかのパターンを覚えることができる。

具体的な情報収集の方法

英語の一次情報を見るように

日本のIT業界は基本的にアメリカのパクリなのでアメリカのIT情報を英語で取っていれば予測できる。(最近だと中国もだが)一歩早く把握するために1つのメディアでいいから(techcrunchとかミーハーどころでいい)フォローしておくとよいかも。

海外のIT企業をcrunchbaseで見る癖をつけよう

www.crunchbase.com/

ここで資金調達の情報を中心に企業ごとにニュースを見れる。

IRをチェックしよう

調査対象が上場企業ならIRを見よう。

スタートアップをなめるな

IT系はつねにスタートアップの脅威を考えていないとすぐに抜かれる。しかし、スタートアップの情報は意識しないと取れない。おすすめはwantedlyを定期的に見る。wantedlyを見ればスタートアップの求人情報が見れ、求人は会社が将来やりたい事の要約である。ここを追っていれば予測ができる。

本よりSNS

本より優秀な人のSNSを見よう。anypayの木村さんは神。

twitter.com/taiga__
twitter.com/ashikagunso
twitter.com/ariyasu
twitter.com/pengin_two
twitter.com/santamariaHORI
www.facebook.com/hkunimitsu?fref=ts
twitter.com/ka2aki86
twitter.com/usksato
twitter.com/shinzizm2
twitter.com/ari_kou

本ではなく自分で調べる、研究するのが最速

本で学ぶことは半年以上前の事象であることが多い。つまり自分で日夜研究している人と本でしか物事を研究しない人では半年以上差がつく。そのためニュースやプロダクトの数字などで常に自分で研究するようにするとよいかも。逆に自分のプロ領域で本ではじめて知ることが多い場合、恥ずかしく思わないといけない。本を読んでいや知っとるわい!となるのが理想。

推薦図書

  • プロフィット
    • toBの交渉をする際にまず気をつけたいのがその会社が何を利益にしている会社なのかということ。そこを見誤ると交渉が平行線になる。この本を読めば大抵の会社のビジネスモデルを網羅できる。
  • 起業のファイナンス
    • 上にも書いたようにスタートアップを中心に競合他社の動きには常に気を使わないといけない。株主情報やファイナンスの情報は長期的な戦略をよく表しているのでファイナンスの知識を網羅し、IR、株主比率などを見れば違った見方ができる。
  • ポール・グレアムのエッセイ
    • IT企業にいるなら読んでいないと恥ずかしいやつ。ポール・グレアムの考え方でセールスについての考え方は特に参考になる。営業経験や小売経験があるとどの商材にどれくらい人が金を払い、どんな表情でどれくらい考えるかが分かる。セールスに行き、顧客の表情を見る経営者、プロマネは非常にその辺のセンスが鋭敏。
  • なぜ日本は〈メディアミックスする国〉なのか
    • 製作委員会がメディアミックスに及ぼす影響についてよくまとめられている。マンガアプリは今後どうアニメ化、映画化させるかが非常に重要な産業なのでこの辺の仕組みは勉強しよう。

プロダクトがうまくいかないときに陥りがちなこと

プロダクトは基本的にいきなりうまくいかないもので色々試行錯誤して方向性を決めていくもの。ただうまくいかないと陥りがちなことというのは結構パターンがあるなと最近感じてきた。最も多いのは社内のプレッシャーに押され、短期的な成果を上げる施策にばかりフォーカスしてしまうことだと思う。

プロダクトを作ってその方向性を決める。つまり幹となる部分を探す段階においては長期的に効く、再現性の高い施策を探さないといけない。しかし、うまくいかないと社内のプレッシャーやら何やらですぐに成果を出したいと思いがちである。そうなるとたいして再現性がないのにちょっとした成果をあげられる施策に走りたくなる。その結果、小さい成果しかあげられない小さくまとまったプロダクトになってしまう。

とは言え、社内やメンバーのまだ成果でないのかよ。。。このプロダクトは大丈夫なのか。。。という声はプロダクトマネージャーなどプロダクトの方向性を決める人間に取って死にそうになるぐらいつらい声かも知れない。でもそれの対策は小さい短期的な施策で行うべきではない。ある程度の期間そういった声をあまんじて受け、最終的に本質的な施策を行い、その成果で黙らせるべきだ。

それにはプロダクトマネージャーだけでなくて社長やもっと上の経営層の覚悟も必要かもしれない。

というのをセンゴク一統記の13巻で学べます。徳川家康が豊臣秀吉に戦い挑むんかーと尻込みしているときにここで戦わないと長期的に見たときにまた弱小大名として周りの目をきにしていきないといけない。ここで勝負しようと叱咤する場面は何千回読んでも泣ける。

音声UI(VUI)が台頭する時代にどうプロダクトづくりをしていくか

最近googlehomeを使っていて本当に便利だなあと思った。買う前になにを具体的にやろうかとリストアップしたんだが正直そこまで使う機会無いなあと思いつつも一応買うみたいなテンションだったがいざ使ってみると生活が変わった気がする。といって僕は音楽聞くのとchromecastの操作とアラームぐらいなんだがやはり数秒でも早くなるともう戻れなくなる。これから本格的にVUIが浸透してくるんだろうなと思いつつ、僕らプロダクト作る側はなにを意識しないといけないのか考えてみた。

今までとは違うUIの作り方

今までのGUIだと

  • 選択肢を見せて
  • ユーザーに選ばせる

が基本だったがVUIは見せることができないのでユーザーがもともと知っているものに限定される。新しいコンテンツを選ぶみたいなことが難しく、コンテンツリコメンドの精度やもともとリストを持っている所が強い。例えばVUIを起点に音楽サービスを展開しようとしてもspotifyのほうがそのユーザーのすきな曲のリストを持っているのでユーザーが音声で選びやすい。

また何ができるのか想像しやすいものでないと難しい。(提示がその都度できないので)

広告ビジネスはどうなるのか?

音声での広告というとラジオを思い浮かべるがラジオのようにコンテンツの中に挟み込むのはありだがAIスピーカーで起動するのを早くするツール系のサービスは広告を挟むのが難しい(広告が来ると時間がかかり本末転倒)基本webサービスは広告ビジネスを行ってきたがここは大きく発想を変えないと難しそう。

  • AIスピーカーでの用途で終わらないであくまで補助のもの
  • 音声コンテンツを提供するもの
  • サブスクリプションモデルで課金させるもの

が増えそう。

入り口を数社が握るということ

スマホでもそうだがAIスピーカーでも専用端末が入口になるため数社が寡占するだろう。その中でどう生きていくのかが重要。

KURASHIRUとcookpadでwebサービスの潮目を感じる

最近趣味でKURASHIRUとcookpadについて調べてて2-3年前から出始めてたwebサービスの潮目をよく体現した現象だなと思ったのでまとめてみた。

結論から言うと今までcookpadのようにCGM+コンテンツマーケティング(SEOメイン)がwebサービスのメインの勝ちパターンだったけどアプリに主戦場が移り、コンテンツが検索エンジンに引っかからなくなりプロモーションと第一想起がより重要になっているなあと思った。

これはもう3-4年前(いやもっと前か?)から起きていたけど同じ業界でcookpadをKURASHIRUが追い上げているのがこの現象をより体現しているなあと思った。今後も色んなカテゴリーでこの現象は起こり続けると思う。

そもそものwebサービスのコンテンツについて

そもそも昔から続いているwebサービスってCGMがめちゃくちゃ多い。なぜかというともちろんそれでネット特有の面白いコンテンツが生まれる、よりユーザーが参加できるというのもあるが、単純に昔はweb業界にコンテンツをオールドメディアに勝てるほど作れる所が無かったってのが一番だと思う。CGMという原価がほぼ無い方法でないと収益とコンテンツ制作費が見合わなかった。

しかし、今webサービスの収益性はアドテクの進化とメジャー層へのリーチの広がりでかなり改善された。そのためKURASHIRUのようにある程度コストかけてコンテンツを作っても収支が見合うようになってきた。

コンテンツの量=マーケティング力だった時代

またwebの流入の割合で検索流入がめっちゃ全体的に多かったのも大きい。コンテンツの量が多ければ検索エンジン上で引っかかるページ(入り口)も多くなるのでコンテンツの量がそのままユーザーへのリーチになっていた。つまり昔はひたすら低単価でコンテンツを作り、検索エンジンの海に放り込んでいるのがマーケティング効率が良かった。

コンテンツの量から質やマッチング率に移っている

しかし、アプリの世界ではコンテンツは検索で引っかからない。そのため上記の情勢が変わった。コンテンツの量が入り口の量だったのである程度の数が必要だったため同じようなコンテンツが重複しているのもむしろ良かった。しかし、それらのメリットが低くなり、量よりも質の高いものにのみ接触できることが重要になってきた。

business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/110879/082300723/?P=2

堀江:クックパッドには200万レシピが掲載されています。よく投資家に「置き換えるって言うけど、全部動画にできるの?」ってよく聞かれるんですが、僕は「それは違う」と反論します。料理と食材で、1000通りも想像できないですよね。1000通り想像できたとしても、それぞれに10のレシピがあれば、十分、消費者は満足できるはずです。グーグルで検索して実際にクリックするのって、上位10件くらいでしょう? つまり、動画が1万本あれば十分なんです。クックパッドの200万レシピのうち、トラフィックが集まるのは上位1〜5%のコンテンツだけですよ。残り95%以上は要らない。動画化する必要なんてないんですよ。

腹落ちしかしない記事だったが、コンテンツはマッチングしているコンテンツが1つあれば事足りる場合が多い。(ただこれはエンタメ系とhowto系で大きく違う。)今まではマーケ的な価値があったのでコンテンツの量がある程度重要だったがアプリの世界では量ではなく、質やマッチング率の方が重要。

promotionの殴り合い

アプリの時代である現在ではpromotionが重要であり、どう獲得コストを抑えるかの勝負になってきている。しかし、CGM+検索エンジンで大きくなった企業の中にはどうもこの動きについていってない所が多い気がする。今後promotionを事業戦略の重要部分に置けない会社、もしくは精密に戦略をひけないマネージャーのプロダクトは相当厳しいと思う。

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テーマの著者 Anders Norén.