会社を辞めて雇用をマイクロにするサービスを作った話

会社を辞めて雇用をマイクロにするサービスを作った話

実はこないだ会社を辞めて起業しました。起業した理由はairteamという月1時間からエンジニアやマーケターが他社にジョインできるプラットフォームを作るためで今回はどういった経緯や目的で作ったのかをまとめていきます。

airteamとは

airteamはCtoCで個人が登録でき、月1時間単位で副業をしたい人と雇用するほどではないけど経験者に相談を継続的にしたいスタートアップ、中小事業者をマッチングします。

実際の用途で言うと例えばマーケターを雇うほどの規模ではない事業者が月1,2時間、2万ほどで継続的に媒体の選定や戦略から管理画面の使い方まで相談するみたいな使われ方をしています。

今「しています」と言いましたが、実はすでに一部の人に使ってもらっていて、今回その先行ユーザーをリリース前にもうちょい広げようと思っているので興味ある方は下記tweetをRTすると先行ユーザーになれます。

もともとの原体験

実はこのサービスは個人的な体験が元になっています。もともと副業で知り合いにマーケティングやプロダクト開発、広告マネタイズの相談を受けることが多かったんですが、本業に差し支えがあるので副業の申し出はだいたい断っていました。

ただ、知り合いから月1時間のmtgだけでレポートとかmtg以外のタスクおわなくていいからマーケを見てほしいと依頼されたことがあり、まあ1時間だけならそこまで本業を圧迫しないだろうと受けました。この時、正直月1時間mtgのみでどれくらいバリュー出せるんだろうと不安だったんですが実際にやってみると「それは経験者だったらやらないな」みたいなところがいくつもあり、かなり数字を良くすることができました。

これは謙遜とかではなくて今だから言うんですが、その際の提案はめちゃくちゃいい!って提案ではなく、経験者だったら当たり前にやっていることを普通にアドバイスしただけでした笑

それでも結果もでるし、感謝されるしやってよかったーと思える経験でした。(多分クライアントより僕のほうがびっくりした笑

この経験からこれだけ情報が出回っている時代にまだまだ人にしか乗っかっていないノウハウがたくさんあること、それを一言伝えるだけで事業の可能性はすごく広がるんだなーと衝撃をうけました。(そういう知見があるから会社は人を雇うわけで考えてみたら当たり前)

もうちょい調べるとそもそも僕は今まである程度複数の職種がいる組織にいたけど日本の9割以上の事業者は少人数でいろんな職種の経験者をチームに雇用することは難しく、経験者だったら当然のノウハウを獲得できていないところがほとんどなんだなーと気づきました。

副業に適した契約形態が現在ない

またこの形態は副業する人間側から見てもよくて、どうしても現状ビジネス側はなんだかんだ時間がかかり、本業との兼ね合いが難しくなかなか続けられない人も多いのかなと思います。

まだまだ副業に適したフォーマットがなく、本業の仕事を単純に少なめにした業務、条件で契約している人が多いのかなと思います。エンジニアなどチケットを切りやすい職種は副業が広まってますがビジネス職などは区切りが難しく色々ディレクションしていると結局長くなってしまう、うまく分担できないなんてことが起こり得るのかなと思います。(もちろんうまくやっている人もいるけど

そのためマーケターなどの職種にとってやりやすい副業の形は

  • レポート、調査などのタスクをおわない
  • mtgでノウハウを提供する
  • 継続的に話をしてチームの一員のように文脈を把握する

だと考えており、このフォーマットでの契約を簡単にできるプラットフォームにしています。

現状うまくいっているのは税理士の顧問契約

実はすでに日本のかなりの小規模事業者にノウハウ提供をしているビジネスモデルがあってそれは税理士になります。税理士の顧問契約は月2−3万で税務のノウハウを提供しているところが多いですがこれこそまさに雇うほどではないけどちょっと聞いたらすぐに答えてくれるを叶えているビジネスモデルになります。

今はsaasがあるけどここまで中小規模の事業者に受け入れられている契約形態も珍しいなと思います。

この形態を違う職種で展開しようと考えたのが今作っているサービスになります。

雇用をマイクロにする

上記の体験から

  • 今副業が叫ばれているが実は適切なフォーマットがない
  • まだまだ人に乗っかったノウハウが多く、1時間のmtgでそれを伝えるのは価値がある
  • スポットではなくチームメンバーのように継続相談することに価値がある(そのため既存のコンサルとはまた違う

という仮説をたてマイクロな単位で継続的にノウハウを提供するサービスを思いつき、これが自分のことを知らない人にも刺さるのかを広告経由で実験しました。

そうすると広告経由でいいCPAで契約を獲得でき、この分野において大きいニーズがあるんじゃないかという考えをより強くしました。

新しく出てきた中小零細の人材獲得の負という課題

マーケティングを1時間から継続的に相談できるというサービスでテストしていくなかでクライアントからマーケ以外のニーズも多くでてきました。例えばスタートアップで開発の進め方を聞きたい、SEOってどうすすめればいいの?やwordpressのエラーとかを気軽に聞ける人がほしいな。。。などなど。

これらの問い合わせからマーケの相談ってのは課題の一部であり、もっと根本にある課題はスタートアップ、中小事業者は雇用を多用できないという人材獲得なんじゃないかと思うようになりました。

もっと雇用を細かい単位にし、簡単に提供できるならこの課題を解決できるかもしれないと思い、プラットフォーム化し、多数のジャンルを扱うようにしました。そこに僕以外の多様なスキル、経歴をもつ人に入ってもらうことで色んなニーズに答えられるようにしました。

この辺の雇用をマイクロにすることで中小事業者の組織づくりがどうなっていくと思っているかは別記事にてまとめようと思います。

仮想空間にチームを作る

プラットフォーム化するとまだまだテスト運用で一部に口コミで広げていったのですが既存クライアントがどんどん横展開し、複数プランを契約するようになりました。

これをやっていく中でまるでRPGゲームのパーティ編成のように気軽にチームメンバーを編成し、自社のノウハウを編集していく人が現れました。この動きから契約の簡略化、雇用のマイクロ化をすると管理画面でポチポチするだけでチームを作ることができる世界になるなという思いを強くしています。

今まで雇用だと契約まで2−3ヶ月かかったり、業務委託契約でもNDAやら契約書の条件をやりとりしたりなど煩雑でした。それをボタン一つでNDAを結び、条件もプラットフォームが規定したものがあり、話し合う必要がないとなったときにページを見てその場で契約し、次の日にはチームに参加して話す人が出始めました。これはチーム作りという観点で事業者のスピードをあげれるんじゃないかと思っています。

まあただこの分野はまだ改善の余地があり、チーム編成周りの体験はこれからになります。

このサービスの展望

とまあ、紆余曲折を経て、今に至ります。と言ってもこのサービスの仮説は

雇用をマイクロにすることで知見の流動性を高める

であり、まだこれが正しいのかもようわかりません。もしこれが正しいならホワイトワーカーの労働市場を変えることができるかもしれないし、普通に数年後消えているかもしれない。

こればっかりは実際に未来を迎えないと答え合わせできないのでちょっと試してみようかなと思います。

自分のノウハウを月1時間でから他社提供したい!もしくは自社に入れてみたい!という方、一人ひとり相談乗ってますし、つなげるのでぜひ仰ってください。

先行ユーザーの募集

このtweetをRTしてDMいただければ近々リリースする予定のairteamを先行登録できます。今用意しているジャンルは下記になります。

  • マーケティング
  • webサービス開発に関わるエンジニアリングマネージメント
  • KPI設計
  • 経営陣にエンジニアがいないスタートアップ向けに技術使用の相談
  • 広報
  • メディアマネタイズ(広告)
  • EC運用

ではでは。

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