PdMのキャリアというのも色々考えないと30代以降伸び悩むんじゃないかなと思っています。あまりにも定義が広く、あいまいだし、スキルが見えにくい職種なので何も意識しないと人材市場で特に特徴のない人材になってしまう。キャリア別にどういったスキルを身に着けていくと戦っていけそうか考えてみた。
PdMのタイプ
- ビジネス戦略型
- エンジニアディレクション型
- スキル特化型
毎回そうだがまずPdMという職種について話す際はちゃんと定義をしないとずれる。会社や人によってイメージするPdM像が違うし、必要スキルも変わってくるので。この記事ではPdMという職種の役割を下記にしておきます。
この記事でのPdMの役割
- 事業戦略を練れて経営層に提案できる
- ただし戦略の意思決定権はPO(プロダクトオーナー)にあるとする
- KPIなどの定量データを元に施策に落とし込める
- 施策を実行するビジネス、開発両面のディレクション力がある
上記のスキルを前提に各分野に特化した人間が上記PdMタイプ3種と考える。このスキルがなかったらディレクター(ディレクションのみで施策立案ができない)やマーケター(マーケティングの知識のみで開発組織などは動かせない)かなと。まあここでの定義という話で一般的にどうかは置いといてください。
各タイプのスキル戦略
ビジネス戦略型
ビジネス戦略型の定義はBizdev的な動きを積極的にでき、マネタイズをゴールにした施策を考えるのを得意としているPdM。意外とtoCはマネタイズなにそれ?ユーザーが喜ぶならそれでいいじゃんという人が多いので貴重だったりします。toBだったりECなどそのサービスの体験を直接マネタイズさせているサービスはわかりやすい。しかし、toCで広告モデルとかだとそもそもユーザー集めればあとは広告でなんとかなるという考えでも通ってしまう時があるので注意したほうがいい。
このタイプは
- サービスのビジネスモデル、収益モデルをゴールに施策を考えられる能力
- 各業界で交渉にまで持っていける人脈
が重要スキルになってくると思います。後者は年齢を重ねると強くなれるのでストックでスキルを高められる。前者はいくつかのサービスをやるとある程度型が見えてくる。
どちらかというとPdMというより事業責任者かもしれない。
エンジニアディレクション型
このタイプは開発ディレクションに強みを持っててスムーズに開発を進める組織の運営やディレクションに強みを持っているタイプ。エンジニア出身とかここに当てはまるかも。ディレクションのみだとここでの定義だとPdMではなく、ディレクターだが。
ここで行くなら将来的には人事権を持たないときついと思う。ディレクションをプロジェクトを進めるためのマネージメントスキルとしたときに究極のマネージメントは人を育て、アサインすることで人事に行き着く。
またエンジニア以外でここで勝負するならエンジニア出身者に手が届きにくいなにかを範囲に入れないと難しい。例えばbizdevも混ぜないといけないプロダクトでビジネス面も一緒にディレクションするなど。
スキル特化型
なにかしらのスキルに特化してそのスキルが必要な施策を開発からめてできる人。例えばSEOの知識が強く、開発回しながらSEO施策ができるなど。これはマーケター上りが多い。マーケティングで考えるとマーケティングの最先端の技術を知っている必要があり、どこからその情報を入手してくるかが鍵。自分でメディアを運営してその知識がある。や、各サービスのマーケターの情報を聞ける人脈があるかなどが重要。
ビジネス戦略型も人脈が重要と書いたが多分質が違っていてマーケティングは常にトレンドが移り変わるので知識の賞味期限が早い。なのでその知識を得れる広範囲かつ浅い人脈でいいがビジネス戦略型のように交渉や契約にもってく人脈は信頼などもう一段階深い人脈が必要。
年齢軸を考えたとき
知識と人脈
知識はもちろん方針決定において重要で常に広範囲なインプットが必要になってくる。ただ年齢とともにより全体を見るようになるとその範囲と量が膨大になりすぎるので効率よくインプットする必要がある。インプットには下記2種類あって
- 一般的な知識
- 個別事例
前者は本や情報をどれだけ洗うかだが後者は人脈がないと自身の事例しか身につかず、遅い。年齢とともに人脈を広げいろんな他社事例を拾えるかが重要になってくる。
スケーラブルなディレクション能力とは人事能力
年齢とともに見る範囲が広くなるとディレクション量も多くなる。すべてのプロジェクトを直接ディレクションするのが物理的に難しい範囲に入ったときに直接ディレクションする人間をマネージメントする側に回れるかで変わってくる。年月とともにヒューマンスキルを上げたり、社内の信用を獲得しマネージメントに回れるかで変わってくる。
コミュニケーションの仕方
またプレイヤーへの接し方も変わってくると思う。若い頃は親しみやすさで責めれるがおっさんになるとなかなか難しい人もいるだろうしwそこを親しみやすさではなくリスペクトなどで補えるかが大人プレイなのかもしれない。