会社辞めた&起業報告とPdMキャリアの難しいところ&面白いところ

会社辞めた&起業報告とPdMキャリアの難しいところ&面白いところ

先日起業してエンジニアやマーケターが他社に月1時間からジョインできるサービスの先行ユーザー募集をはじめました。この記事では近況報告兼ねて辞めたのと起業した際の個人的なキャリア振り返りとPdMキャリアの難しいところ面白いところをまとめていきます。

ちなみにまだ募集しているので興味ある方はぜひ下記から

個人キャリア振り返り

個人的なキャリアを振り返ると

  • 大日本印刷に新卒で入社
  • 一回目の起業
  • 失敗してpixivに。pixivではpixivコミックやアドサーバー開発、プレミアムチームなどなどを担当
  • nanaのPdM

ざっくりいうと上記で正直最初ITでは全くなかったので多分起業しないとPdMになることはなかったのかなと。無理やり自分のやりたい職種になりたい場合に起業してしまうというのは時間を一気に縮められるのでおすすめです。

起業がPdMキャリアのきっかけ

PdMは結構色んな出身の人がいると思っていてどこ出身かがその人のスタイルに影響を与えると思っている。そう考えると僕は起業家出身のPdMなんだなあと思うことが多く、デザインがデザイナーほどできるわけでもエンジニアほど技術力が高いわけでないけど事業としてどうしていくかの視点はあったような気がする(多分

nanaで開発のことをより学べた

ただそんな中、強制的に一部スキルを上げないといけないタイミングがあってnanaで開発のチームリーダーが一気に抜けているという事態がそれだった。

上記記事でもちょい触れているがこのタイミングで開発責任者(VPoE)はじめ、サーバーや各クライアントのチームリーダーが次々に抜けてじゃあ代わりに見ようとなり、最終的にはエンジニアの技術面談とかにも同席するようになり(もちろん僕の一存で左右されないです。ちゃんとエンジニアが技術面を見ています)このときに開発にどっぷり浸かったのは良かった。ま、もちろんVPoEの代わりができたわけでも完全に僕一人でカバーしたわけでなく周りのエンジニアと一緒にこの事態を乗り越えたという感じです。

正直、このときまで僕はありえないほど開発マネージメントの基本を抑えていなかった。nana以前の起業時やpixivのエンジニアに頭が上がらない。

同時にほぼ全域を執行のレベルで見ることのメリット

またnanaで良かったのが同時にほぼ全域を執行レベルで見たことでnanaには僕が入ったときにデジマのインハウス組織がなかったり広告マネタイズの専任がいなかったりした。

経験者を採用できないということですごく施策の幅が狭かったのだがじゃあ教育しようということで僕が経験者だったので教えながら部署を立ち上げるみたいなことになった。

もちろん後半はメンバーたちの成長のおかげでだいぶ手離れできたがいっときかなり執行レベルで見る、例えばどういうクリエイティブで回すか、adnwとの交渉などなどを見ていたのでかなり戦略の解像度が高くなった。

この同時に細部まで見るというのが大切でたいてい部分部分でみるのである一時点での組織の動きみたいなのを一部でしか基本見えないがそれが全部頭に入っているのでwebサービスの組織というのがどういう構造なのかがよく理解できた。(ただし滅茶苦茶大変だった

今まで企業という体のなんとなくの臓器の位置を把握できていたのが血管レベルまでわかるようになった気がする。まだぼんやりだが。

そもそもPdMとは?

とまあ個人の振り返りは上記になり、PdMキャリアについてちょっと考えたい。そもそもPdMってなに?って話だがPdMキャリアについて話す際にやっかいなのがそもそもこの定義がまちまちというのがあると思う。

ある会社では開発のマネージメントをする人である会社ではbizdevも兼ねる事業責任者、ある会社ではビジネス面は見ないけどアプリの体験を見る人だったりする。

会社によって求められるPdM像が全然違う

会社によってPdMの定義は違うし、JDも違う。じゃあ悪いかと言うとそういうわけじゃないと思っていてそもそもプロダクトによって必要スキル、スタイルが変わってくるのでむしろ違うべきと考えている。

問題なのはPdMという定義が定まっていないものをキャリアに添えようとしたときにもっと個人個人が解像度高く自分のやりたいことを認識していないとわけわからんキャリアになるということな気がする。なのでPdMの何型なのかをちゃんと理解しておく必要がある。もしかしたら将来PdMをもう少し分類する呼び方ができるかもしれない。

PdMキャリアが盛り上がっている背景

ちなみに最近PdMキャリアが盛り上がっているのはエンタープライズ向けのDXプロダクトがちょこちょこ出てきているからかなあと思う。10Xとかまさしくそうだろう。

大企業向けに協業でプロダクト出そうとするとそれだけで一つのプロダクトなのでそれぞれのクライアントごとにPdMが必要になり、人数が必要になってくる。例えばそういった会社の場合、クライアントのビジネスモデルを理解し、アラインする能力とそれを実行する開発知識の両方が必要だと思う。

PdMキャリアの難しいところ、面白いところ

と言った感じで会社によって定義や求められる能力が違うので転職する際はよくその会社の組織図や事業内容や求められている役割を確認したほうが良いかなと思う。(ま、当たり前だけど)

自分が面白いなと思うのは事業全体を見るタイプのPdMでこれは小CEOじゃないけど事業全体をみることができ、非常にやりがいのある職種だと思う。

今回の意思決定の背景

PdM自体は面白い職種だなと思っていて別に職種自体を変えようみたいな意図は今回ない。というより別に変わらないと思っていてPdMも起業家も問いを解く人だと思っている。

ただPdMは問いを解く比重が大きく、起業家は問いを立てる比重が大きい。で、今回自分で問いを立てたくなったというのがあります。

解きたい問い自体も実は大きく変わっていて今までは実は難しい問いが好きだったんですが最近は人に喜ばれる問いを解きたいと思うようになりました。昔は難しい問いを溶けたときの快感が良かったのですがどこかでそれが自己満足に思うようになりました。

人生を終えるときに自己満足で終えるんじゃなくて誰かのためになったなあという満足感で終えるために解く問いの方向性を変え、今度は人に喜ばれる大きな問いを解きたいなと思い、それがたまたま自分の思いついたものだったので起業すると言うだけです。

まあそんなかんじでがんばっていきます!

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