よく代理店さんとかに競合に流れないように自社の指名キーワード買った方がいいですよとリスティングやapplesearchadsで言われていて自社のキーワードで検索してきたユーザーが流れるかあ?と疑問に思っていたので実験してみた。あくまで1つの検証だが参考になると。
仮説:自社KWで検索してきたユーザーが検索結果上位の競合に取られている
提案を受ける際の仮説をもうちょい説明すると例えばコミックアプリAがあってその指名KWでコミックアプリBがapplesearchadsをかけていた場合、ユーザーがコミックアプリBに流れるというもの。
これを防ぐためにコミックアプリAが自分の指名KWを書い、コミックアプリBの広告を出さないようにする。
ただこれを行うと元々コミックアプリBにながれず普通にコミックアプリAをDLするオーガニックのユーザーに対して広告費を支払うことになる。今回はこの競合に流れてしまう分とオーガニックにお金を払ってしまう分両方加味したときに本当に自社の指名KWに入札するのが効率的なのかを考える。
検証方法
競合に流れていたかというのを測定するのは難しいのでapplesearchadsを出した時期と出さない時期でorganic+applesearchadsの総和の推移で見る。
上記のように出した時期と出さない時期で
applesearchadsで獲得できた分-applsearachadsがorganicを食べていた分=applesearchadsを自社指名KWで出していた分によるプラスマイナス
になる。これをいくつかのアプリで検証したところ、サービスによってばらつきはあったが大抵applesearchadsがorganicを食べていた分の方が大きく、マイナス分が大きかった。
結論:オーガニックの食いあいとの差分をみるべき
あくまで僕の検証したアプリの中だけですが自社の指名KWで入札するのはオーガニックを食って無駄打ちする分の方が大きく、コスパが悪い。競合に取られるのがどうしても嫌っていう場合と競合が多く、自社ブランドがそこまで強くない場合には有効なのかなと思った。
どちらにせよ自社の指名KWで入札する場合はorganicの減少分をちゃんと計算しようという結論に至った。