最近マーケティングをいろいろ試しているんですが全画面動画フォーマットのimp数が飛躍的に伸びており、獲得効率が高いなーと感じます。全画面動画フォーマットというのはtiktokに見られる。下記のようなフォーマットのこと。
- 全画面
- 動画
- 最低視聴時間がない。すぐにスキップできる
このフォーマット自体広告効果高いんだろうなと思いつつ、このフォーマットの市場では広告主側のクリエイティブ生産事情も相まって獲得効率がよくなっている気がする。というのもこの動画クリエイティブってバナーと比べると量産しにくく、そのため需要と供給に今ギャップが生まれており、クリエイティブを量産できさえすれば他の広告主より有利に進められる。広告は競市場と同じ原理なので他の広告主にいかに差をつけるのかも重要だなあと思ったのでまとめてみました。
全画面動画広告のよさ
- 全画面
- 動画
- 最低視聴時間がない。すぐにスキップできる
このフォーマットみてて広告って場所を取られるより時間取られる方が嫌なんだなって思った。全画面と聞くとユーザーへの負荷すごいなと思うかもしれないが僕はそこまで感じないです。ただ時間を強制的に取られると途端にすごく負荷を感じる。これは人によるし、感覚なので言い切れないが強制視聴がないと結構出してしまっても大丈夫な気はする。それよりもコンテンツの中に入っててコンテンツの視聴を妨げたり、時間をとる方が負荷がデカそう。
tiktokもinstaも上記の考え方なのかあのフォーマットで結構な頻度で出している。この2媒体のimp量がとんでもなく多いので今全画面動画広告のimp供給量はめちゃ多い。
今全画面動画フォーマットは買い
ただ動画クリエイティブってバナーと違ってコストが高い。一つ一つ、バナー感覚で作っていると相当お金がかかります。泣 全てを発注して毎度作るのは現実的じゃないんじゃないだろうか?おそらくバナーと比べて広告主側の出稿はimpに比べて少ないんじゃないかなあ。ちょっとその辺市場全体の需要と供給を調べられ提案ですが肌感ここに今すごいギャップがある気がしていて、そのせいで全画面動画広告のCPIが異様にいい気がする。図にすると下記な状態。
逆にこの動画クリエイティブの生産をどうにかすれば他の広告主よりも有利になり、このギャップを利用してコスト効率のいい広告を回せる。
動画クリエイティブの難しいところ
モデルをどうするか?
バナーだと結構文字だったりでスペースを埋められるが全画面動画だとなかなか文字やちょっとした写真では埋められない。フリーの素材なども動画ではまだまだ少ないので素材探しに難儀する。
特に実写の場合モデルをどうするかなどの問題もあります。インフルエンサーにPRを依頼し、その際にできた素材の転用を交渉してお願いするのもありだが、まあまあコストがかかるのと大抵期間で素材として使っていい権利を買うなどの交渉などになるのでずっとは使えない。
スクショの多用が結構有用
と、いろいろ困っていたがアプリの広告の場合、結構アプリのスクショの方が効果が高かったりする。これならモデルの費用もかからないし、権利周りを気にしなくていいし、何より分かりやすいので効果もいい。
またinstaもtiktokもいかにユーザーたちの広告に混ざるかが重要だと思っていてスクショの方がモデルを使って広告広告するよりもユーザーが見てくれる。実際、視聴率はスクショの方が全体的に良かった。
あえてinstaのスタンプなどを使う
編集も今はinstaやtiktokなどの投稿にユーザーが使う編集でかなりできるし、逆にユーザー投稿にいい感じに馴染むので効果が良い。広告ってあまりに広告すぎるとユーザーはすぐに気付いてスキップしてしまう。しかし、ユーザー投稿のような質にわざとすることで広告なのか投稿なのか判断を遅らせてユーザーに広告を見せることができる。明らかにこの投稿に馴染ませたクリエイティブの初期離脱率は他のちゃんと作った広告より良かった。
社内クリエイティブ生産体制の構築
上記の形で進めると実は社内の方が良かったりする。今まで代理店に依頼していたのは
- インフルエンサーの紹介
- クリエイティブ制作
- 広告運用ノウハウ
だったが上二つは社内でも上記のやり方だとクリアできるし、むしろ広告からプロダクトまで一貫できるのでいい。広告は最初のプロダクトの玄関なのだからそこから体験は始まっていると個人的には思っています。
ただ三点目の広告運用ノウハウや他社事例などの情報は有用なのでその辺を切り分けて関係性を持つと選択肢が広がる。僕はどのチームでも言っているけど代理店任せな広告運用は非常にもったいない。でも代理店が不要とも思っていない。適切な関係性を持てているところは相当少ないと思う。
まとめると
- 全画面動画フォーマットはかなり効果がいいし、imp量も拡大していく
- しかも動画フォーマットを低コストで大量に生産できる体制を作るソリューションも今のところない
- そこを構築できたら逆に他社よりも有利に広告を回せる
広告はある意味他の広告主との競争なので動画クリエイティブの生産体制に今大きな差別要因があるんじゃないかという話でした。