Metaのやばい状況とメタバースの着地点予想

Metaのやばい状況とメタバースの着地点予想

Metaのinstaやfacebookアプリのアプリ内ブラウザのユーザー行動をトラッキングしているとgoogleに追求されています。これ、正直ここまで攻めるのは本当にMetaを潰す気なんだなと感心するとともに大分きつい状態だなあと思ったのでまとめてみました。

「FacebookやInstagramアプリはリンクをタップしたユーザーを詳細に追跡している」ことが元Googleエンジニアの調査により明らかに

https://gigazine.net/news/20220812-meta-injecting-code-websites-track/

Metaの状況

そもそもMetaのビジネスモデルというのは、広告がほぼ全てです。で、その広告はfacebookの正確なデモグラデータを元に行われていました。実は性別や年齢、勤務先等のデータを正確に持っている媒体は世界でも珍しく、ここの点でfacebookは革新的でした。

ただ、SNSというのは流行り廃りがあります。必ずと言っていいほどいつかはユーザーが減る。しかし、instaの買収が成功し、instaとユーザー情報おリンクさせ、広告を出すことで延命していました。

つまりMetaのビジネスモデルは

  • SNS、媒体を買収する
  • facebookの正確なデモグラデータを買収媒体と連携

この2点のあわせ技をもって成立するものです。

しかし、近年前者は独禁法で後者はcookie規制をはじめとしたプライバシー規制で封じられつつあります。

microsoftを彷彿とさせる嫌われようですが、microsoftよりきついのはmicrosoftはシェアを問題視されていましたが、Metaはプライバシー規制によりそもそものプロダクト自体を規制されているところです。シェアを下げるどころかプロダクトのコンセプト自体が危ういのです。

もともとは決済に行くべきだった

上記の流れはかなり前からあり、ザッカーバーグはめちゃ優秀なのでもちろん対策をとってました。リブラという仮想通貨を作り、facebookのアカウントとつなげ、海外送金をできる決済プラットフォームを練っていました。

https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1384989.html

しかし、それも規制により、封じられ先日断念しました。facebookという世界中に実名であるアカウントに紐付いた海外送金はかなり夢のある事業だったなあと思いますがここでも規制。本当にかわいそう。。。

メタバースはどうなるか?

ザッカーバーグが今注力しているのはご存知メタバース。oculusもかなり売れているのですが、世の中からはメタバースがスマホの次はなくない?という声もあります。

これに関して僕は世間の認識とザッカーバーグが目指しているところって若干乖離あるなと思っています。

僕は別にスマホの次は狙っていないんじゃないかなと思っていて、最終着地はフィットネス、ゲームなどの一部領域において使われるだと思っています。スマホの領域とはほぼかぶらないし、スマホほど時間のシェアを取れないと思います。

メタバースは没入感がスマホと違うところであり、それは常時接続を求められていないのかなと思います。ただフィットネスなど一部では相性が非常にいいなと。

なのでビジネスモデルも大きく変わると思います。そこまでリーチを取れないので広告モデルとは相性が悪い。

Metaの手数料がめちゃくちゃ高いと話題になっていましたが、ザッカーバーグも広告モデルではなく、ソフトウェアへの課金がメインになると思ったのでこの価格設定なのかなと思います。

https://gigazine.net/news/20220414-meta-metaverse-monetize-fee/

MetaはGAFAから落ちるが生き残ると思う

とまあ、Metaがだいぶきつい状況というのを説明してきました。おそらく

  • 広告事業はもう厳しい
  • 次の柱を作る必要がありメタバースが注目される
  • しかし、メタバースはスマホの次のプラットフォームにはならず、フィットネスなど一部シェアをとる

という流れかなと思っています。メタバースは今の売上ほど行かないんじゃないかなと思っていて、それがあの40%超えという意味のわからない手数料の背景なのかなと思っています。

そのため僕はメタバースはある程度立ち上がるけど、今ほどの規模はなく、GAFAからは落ちるという顛末を予想しています。

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