webの媒体で広告マネタイズする際に見ておきたいところをまとめていきます。あとecpmのように一見大丈夫なように見えて実は定義に注意が必要そうなところもまとめていきます。あくまで一般的な媒体での話でサービスによってはもちろんみる指標が変わってきます。
一番見ていきたい指標は実はecpmではなく、セッションあたり収益
これは自論なんですが広告マネタイズにおける最終KPIはセッションあたり収益性がいいんじゃないかなと思っています。もちろん事業で見ると広告売上という金額が一番なんですがこのKPIは
セッション数(ないしはユーザー数)×広告収益性
でセッション数部分は広告マネタイズというよりサービス全体の話になってくるので今回は外しています。
よく広告収益性というとecpmを思い浮かべる人が多いだろうが枠を増やしていくとecpmが低くなったりする。例えば3枠で1枠あたりの収益性は減ったが1ユーザーがサイトに来た際の収益は増えたんだったらマネタイズの観点からいうとあり。もちろん広告枠を増やしすぎるとユーザー体験に影響するのでその兼ね合いではあるんだが。
1ページ1枠パターン
1PV×1imp×ecpm100円=0.1円
1ページ3枠パターン
1PV×3imp×ecpm50円=0.15円
↑ecpmは下がったが1PVあたりの収益は0.05円上がっている。
気をつけないといけないecpmのimp定義
ecpmにはもう一点気をつけないといけない点があってアドネットワークごとにimpの定義が違う。アドネットワークAはリクエストをimpにしているし、アドネットワークBはviewable(表示されたimp)をimpとしてカウントしている。この定義が違うimpを母数にすると実際には表示されている数が同じで収益性も同じなのにecpmが違うと言うことが起こる。これを避けるためにはリクエストに全アドネットワークを揃えて同条件で比較するのが今の所いい方法な気がしている。
アドネットワーク比較する際はimpシェアとセットで
ちなみにアドネットワークを比較する上でimpの定義以外にも気をつけないといけないのがimpのシェア。ecpmというのは基本量が増えるとその分下がってしまう。アドネットワークがその媒体にある案件を上から順に選定しているからだ。(正確にはユーザーも軸に入るので違うが)
imp量とecpmのバランスを見ながらどれくらいこのアドネットワークに出させるべきかと言うのを考えないといけない。
おすすめツールはdataポータル
上記のようなKPIを見るのにdataポータルがおすすめ。
datastudio.google.com
いろんなソースから情報をもってきて一元管理できる。各アドネットワークの数字をスクレイピングないし、RPAしてbigquery、googleスプレッドシートに溜め込み一元管理できる。