第三者配信をする上でHeaderBidding(ヘッダービディング)は欠かせないものになっているがまだその仕組みや各HeaderBiddingを使ってみてのレビューなどがあまりない気がしたのでまとめてみた。
HeaderBiddingとは?
そもそもHeaderBiddingとはなんなのかは下記の記事が分かりやすかった。
「HeaderBiddingってどんなもの?仕組みやメリットについてご紹介。」
https://solutions.dac.co.jp/blog/yieldone-headerbidding
ざっくりいうと
- GAM(アドサーバー)の前にリクエストが飛び、HeaderBidding内のbidderで一番高い案件を出す
- その案件とGAMを競争させ、より高い案件を出す
今まではGAMがまず案件を採用するか決めて、その後に取らなかったものを他のSSPに渡すという流れだったのでもしもSSPの方が高く買い付けできたとしてもその前にgoogleが案件をとっていってしまうとそもそもリクエストすら飛ばないという状態だった。
これを公平にすることで収益性を高める技術がHeaderbiddingである。
HeaderBiddingの良さ
理論上、より高いところにリクエストが流れるため収益性が上がるのは当然だが他にもいいところがあります。GAMは仮想CPMというものを設定してその仮想レートとadexchangeが競争しています。この仮想レートは手動で例えばSSP Aというものが利、これが例えばecpm40円と仮につけた場合、40円以上でadsenseが出せないとSSP Aにリクエストが飛びます。
「仮想 CPM – Google アド マネージャー ヘルプ – Google Support」
https://support.google.com/admanager/answer/177222?hl=ja
上記がgoogle公式の仮想CPMの説明で下記記事が上記の動きを解説したものになります。
これをいちいち設定するのが実は面倒なんですがHeaderbiddingだと勝手に調整してくれるのでこの仮想 CPMの設定の手間がありません。運用コストが下がるのも利点の一つ。
実際にHeaderbidding使ってみて
とまあHeaderBiddingのいいところを話してきましたが実際使った所感も。結局SSPや広告関連のソリューションは使ってみて案件が流れないとわからないことも多いので。
TAM(UAM)
amazonのHeaderBiddingだがamazonの案件がメインのため、
- amazonユーザーが多い
- amazon primeの時期
はすごく強い。amazonユーザー=クレジットカードをもっている成人とも言えるので年齢層が20以降のサイトは相性がいいです。
FLUX
prebid.jsを元に日本の企業が提供しているHeaderBiddingソリューション。prebid.js自体はオープンソースで今まで導入するときは自分でいろいろしなきゃいけなかったんですがその辺をいろいろやってくれるのでFLUXというイメージ。上記のTAMと並列に置くこともできるので僕の手伝っているサイトでもheaderbiddingをTAM+FLUXでやってたりしてかなり収益性上がりました。
日本窓口がしっかりしているのでprebid.js自社でやるよりいろいろ楽だと思います。